50代からの片づけのススメ

40代後半から50代は家庭の主婦にとって変化の年代。

お子さんが成長して高校生・大学生・就職独立と親の手の元から離れていく年代です。
育児が終わってちょっと一息、と言う方も多いのではないでしょうか?

でもそれに代わるように親の高齢化・介護問題が浮かび上がってきます。
それに伴う生活環境の変化が現れるのもこの頃。

そんな50代にこそ家の中の片づけを始めてほしいのです。
このブログは片づけ苦手なんだけど家の中とっ散らかっちゃていてどうしようとお悩みの50代のあなたにお送りします。

藍プランニング株式会社 片づけ・収納相談担当 ズボラ片づけアドバイザー かわかみさちこです。

なぜ50代から片づけを始めるのがいいのかを、次の章から説明していきます。

50代から片づけを始める5つの理由

50代から家の中を片づけ始めるべき5つの理由、それは

 1.子どもの成長と家族構成の変化

 2.気力・体力のあるうちに

 3.片づけは1日にしてならず

 4.自分のための時間を作ろう

 5.親の介護と実家の片づけ

他にも細々とした理由は人それぞれたくさんありますが、大きな理由としてはこの5つ。では一つずつ説明していきます。

1.子どもの成長と家族構成の変化

お子さんのいるご家庭では、子どもが小さい頃って片づけても片づけてもすぐ散らかされて1日中ずーっとどこかを片づけている。朝から晩まで言うことを聞かない子どもに「片づけなさーい」と叫び続ける日々。そんな毎日に疲弊してしまう、そんな人も多いのではないでしょうか?

私は、子どもが小さいときは家の中はそんなにきちんと片づいてなくてもいいと思っています。だって片づけたってまたすぐ散らかすし、それを気にして神経質に眉を吊り上げて怒るより、その時期にしか味わえないもっと大切な子どもとの時間があると思うからです。

もちろん自分で片づけが出来るように子どもに教えることは大事なことですし、それが出来る心と時間の余裕があれば言うことはありません。

でも子育て中の親御さん、ましてや仕事もしてなんて方はきっとそんな余裕なんて無くひた走っている日々だと思うのです。ちょっとくらい散らかっていても大丈夫、2~3日掃除できなくったって何とかなります。片づけなきゃ!って自分にストレスをかけている人はそのストレスを手放してください。お子さんとの時間を楽しんでください。

子どもはあっという間に大きくなります。赤ちゃんだったのに小学生になって、中学生になって、高校生になって。その頃にはちゃんと自分のことは自分で出来るようになっています。

そして子育てもひと段落つく頃、お子さんが高校生大学生、そして社会人と変化していく中で家族構成や生活環境の変化がやってきます。子育てにほっと一息ついてやっと家の中の物とゆっくり向き合える、それがだいたい50代なのです。

2.気力・体力のあるうちに

暮らしの変化に合わせて家の中を片づけようと思ったとき、早ければ早いに越したことはありません。

私が片づけ作業に伺うお客様の中には70代・80代のお客様も少なくありません。その年代で「よし!家の中を片づけよう!」と思われる方は珍しいです。たいていの方は「もういいや」「あとは子どもが何とかしてくれるよね」と自分で片づける気力がなくなってしまいます。

気力はあっても気持ちばかりで体力がついていかないということも多いです。なので高齢の方のお宅の片づけは1日通しでと言うことは珍しく、半日とか2~3時間でというケースがほとんどです。

仕事に子育てに忙しかった30代40代を経て、自分のより良い将来のために片づけを始めるならば気力も体力も充分にある50代の今なのです。

3.片づけは1日にしてならず

最近よく見かける、テレビ番組の企画とかで1時間の放送時間の中であっという間に家を片づけて魔法のように生まれ変わる、そんなことはありえません。テレビ番組だからそこにはお金も人手もたくさん動いていて成り立っていることなのです。

一度散らかってしまった家の中を、増えてしまった物を自分の力で片づけるにはそれ相応の時間が必要なのです。物と向き合う時間が必要なのです。

片づけられないと言う多くの方が、物に向き合ったときにどうしたらいいか判断出来ないと言います。「いるの?いらないの?」「使うの?使わないの?」「捨てるの?残すの?」の判断にとても迷って時間のかかる方が多いのです。

その理由の一つに判断基準が自分の中でしっかり出来ていないということも考えられます。片づけようと思って全部出してみたものの迷って判断しきれず結局また元に戻してしまうなんて体験ありませんか?それはあやふやな判断基準で物に向かってしまったからではないでしょうか。

物を処分する・捨てる・家から出すという行為は、家の中に物を残すよりも断然エネルギーを使うのです。考えるにも判断するにも決断するにもそして行動に移すにもエネルギーがいるのです。片づけ作業は思っているよりずっと疲れる作業なのです。

なので長時間の作業を何日も続けてやることがなかなか厳しいのです。ましてや仕事もしていて週末だけ片づけをなんて方はなかなか片づけ作業がはかどらないと思います。家の大きさ片づける場所の広さ物の量にもよるとは思いますが、けっして2~3日で終わる作業ではありません。

片づけが苦手と感じている方にとって、物と向き合うこと片づけることは時間のかかることなのです。

4.自分のための時間を作ろう

さて、そんな大変な片づけ作業を何のためにやるのか?と考えた時、皆さんの中で答えはありますか?

いろんな理由があるかとは思うのですが、私は大きな理由の一つに「自分のための時間を作る」と言うことを入れてほしいと思います。

今まで家事に育児に仕事に忙しい思いをして自分のための時間も無くがむしゃらにひた走ってきて、ふと気づいたら家の中が散らかり放題、どうしよう!と思った時、ここを片づけた将来どんなふうに自分が暮らしているのか、ここで何をやりたいのか、リセットされた場所で生み出された時間で何をやりたいのか?5年後10年後自分がどんな暮らしをしていたいのかを思い描いてください。

子育ても終盤にさしかかりやっと自分の好きなことをできる時間が持てるようになったんです。その自由な時間を今まで通りの物にあふれた不便な生活で失ってしまうのか?ちょっと時間はかかるけどきちんと物と向き合って今の自分に必要な物を選択し快適な生活を立て直して自分の時間を取り戻すのか?50代はその分岐点でもあるのです。

5.親の介護と実家の片づけ

そんなこんなで、うかうかしていると今度は親の介護の問題が出てくるのもこの頃。一緒に住んでいても遠く離れていてもいつかは考えなければならない問題です。

例えば自分が一緒に住んでいる親を介護するとなった時家の中に物があふれていて、介護のためのいろんな機器が使えない、介護ベッドを置く場所がない、手すりをつけるためのリフォームが出来ない、トイレや浴室の改装が出来ない、ということにもなりかねません。

自分が50代ならその親は70代後半から80代。実家がもし物であふれていたら片付け作業が必要になってくるし、それをやらなきゃいけなくなるのは子どもである私たち。

いざ実家や親の物を片づけようとなった時、その判断が親御さん自身で出来ればいいけれど認知症があって難しかったりと言うことも考えられます。

親御さんがいなくなってから考えればいいやと思って放置していて、実家の物の処分に何十万もかかったなどと言う話も聞きます。いざという時に実家のどこに何があるかさっぱりわからず困ったという話も聞きます。

親世代も私たちも元気でしっかりしているうちに、親子で必要なことをしっかり話し合い決めておく必要があるのです。

いつでもご相談ください

50代から片づけを始めるのが良い理由をいろいろ書いてきましたが、あなたの背中を押す内容になったでしょうか?
それでも一人で片づけ始めるのはハードルが高い、何からやったらいいかわからない、物が多すぎて途方に暮れている、と言う方は一度お気軽にご相談ください。

お話をうかがった上でサポートが必要であれば片づけ作業のご提案をさせていただきます。

お問い合わせはコチラからどうぞ。 

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かわかみさちこ

かわかみさちこ

藍プランニング株式会社の片づけ・整理収納担当、かわかみさちこです。アメリカで生まれた片づけの手法ライフオーガナイズ®の考え方を元に、暮らしを楽にする仕組み作りを考えます。暮らしに役立つ片づけのヒントや収納、大好きなインテリアのこと、アトリエアイでのワークショップなどもご紹介しています。
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