防災備蓄の見直しを:非常用持ち出し袋

*この記事は2018年にまとめたものをリライトした記事です。

9月に入った途端に涼しくなり、湘南茅ケ崎も今朝は冷たい雨が降っています。

9月1日は防災の日、今週は防災週間です。この機会に防災備蓄の見直しをしてみましょう。

「atelier AI」アトリエアイby 藍プランニング株式会社の片づけ・収納相談担当かわかみさちこです。

今日は我が家の非常用持ち出し袋について。

非常持ち出し袋

左から娘の、私の、夫の持ち出し袋です。玄関すぐ横の和室に置いてあります。

何年か前に非常用持ち出し袋のセットを購入(夫のリュックがそれです。)ここにみんなの分をまとめて入れていたのですが、今回見直すまで、この和室の押し入れに入れっぱなしで存在そのものをすっかり忘れていました。

今回改めて見直しして、我が家に必要なもの不必要なものを見極め、家に自分一人の時に災害が起きても自分用のリュックを持ち出せば済むようにそれぞれに分散、作り直しました。

非常用持ち出し袋って何のために必要なの?

非常用持ち出し袋は、いざ大きな災害が起きて自宅から緊急避難しなければならないときに当面自分が必要とする最小限の品を納めたもの。

防災のサイトを見ると、女性は10キロ男性は15キロの重さまでを目安で、なんて書いてあったりしますが。いやいや10キロのリュックって結構な重さです。

実際に10キロの米袋をリュックに詰めてしょって走ってみました。無理!重たい!走って逃げれない!(ただでさえ足腰弱ってるのに転んで怪我するわ!)

そして我が家には犬と猫が各1匹。犬はリードを引いて逃げればいいけど猫はキャリーに入れて持って行かなきゃならない。

そんな時にこの重さは無いわーと思い、我が家の非常持ち出し袋は軽さを重視しています。

もし自宅で被災して、近くの避難所に緊急避難したとして

1日~2日たてば被災の大きさもわかるだろうし自宅が倒壊や火災にあっていなければ自宅に戻れるかもしれない。戻れなくても3日経てば何らかの支援が受けられるかもしれない、ことを前提に準備したのは

持ち出し袋中身

これをリュックに詰めて重さは3キロ弱。飲み物と食べ物が少なめだけど、「人間は食べることは我慢出来ても排泄は我慢できない」と聞いたので排泄のためのグッズは多めにしてあります。

自宅で被災するとは限らない

非常用持ち出し袋は、あくまでも自宅にいて被災した時に持ち出すための物。

でも災害は必ず自宅にいるときに起きるわけではありません。外出先で被災したら?を考えてもう一つ準備しているものがあります。

普段持ち歩く用の小さな防災セットです。

防災ポーチ

(画像を載せて携帯トイレ入れ忘れてるのに気づきましたー( ゚Д゚))

我が家は会社と自宅がすぐ近く、近所で被災しても自宅に戻るか会社に戻るか避難所にもなっている小中学校に行けば何とかなります。なのでこれは例えば歩いて帰ってこれないところに出かける時にカバンに入れて出かけるようにしています。

自分が電車でちょっと離れた場所に出かける、娘が電車で学校に行く時には携帯するようにしています。どこかで被災してもとりあえず家に帰るまでに役に立ちそうなものを準備しています。

万が一の時のための物なのでなるべくコンパクトに、カバンに入れても邪魔にならない大きさで。

防災ポーチ2

長財布よりちょっと大きいくらいのポーチに入れて

防災ポーチ3

出がけにすぐにカバンに入れられるようにリビングの棚の上に常備。

これは娘と私の分だけ。夫の分はなぜ作ってないかというと、あまり大きなカバンを持ち歩かないこと、会社にも備蓄がしてあること、普段車での移動が多いので非常用持ち出し袋を車に常時搭載しているためです。

自宅で被災したら非常用持ち出し袋にこのポーチをプラス、いつも持ち歩く財布、携帯、モバイル充電器・飲料水を入れて避難します。

そして大事なのは、災害にあった時それぞれがどこでどう行動するのかを共通認識として共有しておくことです。

特に娘には、一緒にポーチの中身を確認したり、どこで被災した場合にどう動くかをしっかりと教えたり

実際に大きな災害にあったことのない我が家では、備蓄として準備するものは全部想像してのこと。

もし仮にこんなことが起きた場合は、こんな場合は?と想像力をたくましく準備したものです。実際に災害に見舞われたときにそれが本当に役に立つかはわかりません。想定外という言葉はいつの災害でも言われることです。

そしてこれは我が家の場合。ほかのご家庭にこれがそのまま当てはまるわけではありません。

なので、これを見て「うちの場合は何が必要なんだろう?」と、それぞれのご家庭で想像力を働かせて考えてみるきっかけになったら嬉しいです。

非常用持ち出し袋を準備してあることで慌てずに行動出来たら、それがもしかしたら命を救うことにつながるかもしれない、ある種の保険みたいなもの。使うことがなければそれが1番なんですけどね。

普段の暮らしから整えて、災害の時にも慌てずに無事に過ごせるよう家の中の見直しもしてみませんか?

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かわかみさちこ

かわかみさちこ

藍プランニング株式会社の片づけ・整理収納担当、かわかみさちこです。アメリカで生まれた片づけの手法ライフオーガナイズ®の考え方を元に、暮らしを楽にする仕組み作りを考えます。暮らしに役立つ片づけのヒントや収納、大好きなインテリアのこと、アトリエアイでのワークショップなどもご紹介しています。
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