終の棲家を考える
海の日の昨日、茅ヶ崎のお祭り「浜降祭」の日でもありました。
「どっこい、どっこい」の掛け声とともに、各神社から担がれた神輿が海に向かって一堂に集まり、海に入って禊を行うという勇壮なお祭りです。夜中に神社を出て明け方に海に入るため、お祭りを見ようと思うと早起きして出かけなければなりません。
(画像は浜降祭サイトよりお借りしました。)
先日のブログで茅ヶ崎愛にあふれる感じで書いてみましたが ⇓
なぜ茅ヶ崎だったのか***私的住む場所選びの理由***
茅ヶ崎に住み始めて20年超、実は1度も浜降祭を見に行ったことがありません。
地元民は年に1度のこのお祭りを楽しみにし、この日にお神輿を担ぐために1年かけて準備している人もいるらしい!けど
私も毎年「今年こそは早起きして海までお祭り見に行こう!」と決意するけど、毎年のように朝起きれず(笑)
今年は雨の天気予報に最初から行く気もうせて、SNSにあげられる動画で「今年は海に入るのは寒そうだな―」なんてのんきに感想を抱くくらい。
たいして茅ヶ崎愛していないのかも?(笑)
茅ヶ崎を選んで住み始めて、今の住環境は気に入っているけど、このままずーっと茅ヶ崎に住み続けるのかな?と考えた時、
そうでもないかな?と思ってしまいます。
仕事を続けている間はたぶんこのままここにいるかもしれないけど
歳をとって、終の棲家を考えるときに、もしかしてここじゃないかも?という思いがふつふつと湧き上がるのです。
我が家は7年前に今の場所に家を購入しました。
それまでは賃貸住宅に住んでいたのですが、家を購入した時に「あゝ、これで地元に根付いた生活になるんだな。」と思ったのを覚えています。
賃貸に住んでいた時はなんとなく「いつでもどこでも住み替えられる」という思いがあって、ここが自分の住み処という気がしていませんでした。
でも。家を買って「ここに根を張り地に足をつけた暮らしになるんだな」と強く感じたと同時に、なんとなく自由度が少なくなったなー、なんて感じたのも覚えています。
「家を買う」「家を建てる」ということは、人生の中でも大きな選択と決断を迫られることです。
なので、1度決めた住まいはそう簡単に次に!とはいかないものです。
簡単にはいかないんだけど、これからの時代一生ずっと同じ場所で暮らさなきゃいけないのかと言えば、そんなことはないよね、と思ってしまうのです。
ライフステージとともに暮らしを見直す
結婚して、子どもが生まれて子育てしている間と、
子どもが大きくなって独立して家を出て、夫婦二人の生活に戻ったら暮らし方も変化してくるはずです。
それぞれに必要だった子供部屋が必要無くなったり、生活に必要な物の数も少なくなります。
広い家を持て余してしまう人もいるのではないでしょうか?
また、子どもが小さい頃は学校が近かったり子育てしやすい住環境だったりが優先されたかもしれません。
でも、自分が暮らしの中心になった今、その住環境を不便に思ってしまうこともあるでしょう。
歳を重ねてからは、買い物や出かけるのに便利な駅前や、何かあった時にすぐに行ける病院へのアクセスのいい場所が優先になってくるかもしれません。
弊社のお客様にも、同居の家族が少なくなって、大きな家からダウンサイジングして駅前のマンションに住み替えるという方がいらっしゃいました。
家の広さはもうそんなに要らないからと減築を考えているというお客様もいらっしゃいました。
これからの自分が何を大事にしてどんな生活がしたいかで、住む家を見直してもいいと思うのです。
終の棲家、最後に自分が過ごす場所は自分が楽しく気持ちよく暮らせる家であればいいなと思うのです。
若い人の間では、アドレスホッパーとか一昔前で言ったら住所不定だよね(笑)、なんて生き方もあったり
仕事の場所とリラックスする場所、利便性の都会と不便を楽しむ田舎との2拠点生活だったり
仕事の仕方も多様に選べる時代、土地に縛られずにもっとフレキシブルに済む場所を選んでもいいよね、と思うのです。
人生の中での大きな買い物である住宅は、そこに一生住み続けることが今までのスタンダードでした。
これからの時代は自分の今の暮らしにベストな場所をみつけて、住み替えるという選択が普通になってくるかもしれません。
さて、我が家の場合。
まだ中2の娘が家にいる間はしばらくはここに住み続ける予定(会社が傾かない限りは)。
でもあと10年もしたら終の棲家を違う場所に探し始めるかもしれません。
海の側に住みたい旦那と、自然に囲まれた山の中で暮らしたい私。
お互いに育った環境が違う夫婦2人、ノスタルジーを感じる景色も心地いいと感じる環境も違います。
海が見えて自然に囲まれた、でも生活に便利な場所!近くにそんなところあるか?
夫婦二人のベストな場所が見つからない時は・・・別居か?
まあ、今の時代そんな選択もありかもしれませんね。
かわかみさちこ
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