犬を飼うということ
昨日の朝、友人のお宅の柴犬君が天国に召されました。
享年16歳。娘と一緒に最後のお別れに行ってきました。
藍プランニング㈱「湘南愛犬家住宅」スタッフブログです。
身体にガンが見つかり、余命半年と言われ、頑張って夏を乗り越え、もしかしたら年も越せるか?と飼い主さんとも話していただけに残念です。
老犬の介護
犬でも猫でも生きている者は必ず歳をとります。人間と一緒で年齢とともに体力も衰え、病気にもかかるでしょう。そして必ずその最期をみとらなければならない時はやってきます。
16歳の柴犬君は少しずつ介護が必要な体になっていきました。
足腰が弱って自分の力ではお散歩に出られなくなり、固いご飯が食べられなくなり、排泄がトイレまで間に合わなくなり・・・
自分の体調の変化や身体の痛みに眠れない日々も続いたそうです。
動物は言葉をしゃべれません。水が飲みたいのか、おしっこがしたいのか、お腹が痛いのか、抱っこしてさすってほしいのか、飼い主が察して世話をしなければなりません。
寝たきりになってしまったら、ほぼ1日中つきっきりでのお世話です。
動物の、特に犬の介護には飼い主の覚悟も必要になります。
飼い主自身の体力も必要です。病院に行けばお金もかかります。時間も取られます。夜中に何度も起こされて寝不足でふらふらしちゃうことだってあります。仕事をしていたら仕事にも影響することもあるかもしれません。
でもやっぱり家族なんです。長年一緒に生きてきた家族なんですよね。
1日でも長く生きてほしい、できれば最後の時なんか来なければいい。そんな思いで最後の最後まで命と向き合う覚悟です。
「湘南愛犬家住宅」として、わんにゃんマルシェの活動に関わらせていただいてから、ペット業界の裏のこと、保護施設のこと、様々な飼い主さんのこと、いろんなお話を聞く機会を頂きました。
最初は可愛い可愛いと飼っていたペットを、年を取ったから面倒見きれない、病気になったからもういらないと保護施設に連れてくる人もいると聞きました。
そういう人たちはペットから何も受け取らなかったのでしょうか?一緒にいて幸せな気持ちになった時間は必ずあったはずなのに、悲しい現実です。
動物達の命は飼い主の私たちの手に握られていると言っても過言ではないのです。
その命の長さを決めるのは私たち飼い主1人1人なのかもしれません。
だからこそ、その命に最後まで向き合う覚悟をもって、ペットを飼いはじめてもらいたいなと思ってしまうのです。
介護が大変だよと言いたいのではありません。その大変さをも受け入れる気持ちを家族みんなで持ってもらいたいなと思うのです。
16歳の柴犬君は昨日の朝眠るように息を引き取ったそうです。
やれることはやってあげた、悔いはないよ!と飼い主さんはおっしゃっていました。
でも物言わぬ犬を相手に、これでよかったのか、苦しい思いをさせたんじゃないか、もっと楽に過ごせる方法があったんじゃないか、いろんな葛藤があったことと思います。
言葉をしゃべれない彼が幸せだったかどうかを聞くことはできないけれど、静かに穏やかな表情で眠るように横たわる姿を見て、「あぁ、このうちの家族になれてきっと幸せだったんだろうな。みんなに可愛がられて幸せな一生だったね。」と心から思うことが出来ました。
将来必ずやってくるペットとのお別れの日
我が家の柴犬カープ君は3才、猫のチョビは1才。
まだまだ元気で、最後の時なんて想像も出来ないし考えたくないけど、でもあと10何年後かには必ずその時はやってきます。
犬や猫にとって何が幸せで、我が家に来て幸せだったかどうかなんて、飼い主のエゴでしかないのかもしれないけど、
彼らを家族として迎えた以上はきちんと最後まで命と向き合えるように、少しでも「僕らの人生楽しかったよ!」って思ってもらえるように、自分の体力と覚悟を今から鍛えておかなきゃなーと改めて感じた1日でした。
最後に・・・
雲一つない青空の日に天国に登って行ったラヂオへ
お疲れ様、空の上からみんなのこと見守っていてね。たまにはカープのこと怒りに来てもいいからね。
藍プランニング
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