自分の適量を考えてみる。

雨の続いた9月が終わって、やっと秋晴れの10月に。
ふと気づけば今年も3か月切ってしまいました。
最近1年が本当にあっという間です。「atelier AI」アトリエアイby 藍プランニング株式会社の片づけ・収納相談担当かわかみさちこです。

実は先月体調を崩し3日ほど入院していました。

そんなに疲れてる自覚もなく、前日までいつも通り仕事も家事もこなしていたのに、突然の激しいめまいに起き上がることも出来ず、運ばれた病院でそのまま入院。

さいわい大きな病気も見つからず、疲労やストレスによるものかもー?なんて漠然とした診断で、退院して1週間もしたら普通に生活できるまで回復。

でもその間、家族や仕事関係の皆さんにもとてもご迷惑をかけてしまい、自分自身の健康管理の大切さを身に染みたものです。

10月はそんなわけで仕事も体調と相談しながらセーブ、少しずつ再開、ブログも久々の更新です。

 

たくさんあるのに捨てられない理由は?

お客様のお宅に片づけに伺うと、いろんなものが大量に出てきたりします。

捨てられない物ランキングの上位に常にランク入りする、洋服、本、思い出の品はもちろん、着物、食器、タオル類、贈答品で頂いたもの、空き箱、ビニール袋、紙袋なども。

それらの物をとっておく理由は、お客様1人1人違います。もちろん、今現在それを使っていて、好きで気に入っていて、それを収納して管理することが出来、快適に生活出来ているなら問題ありません。

でも、大量の物が収納から溢れてしまい生活を脅かしているような状態の時は、その量を見直す必要があります。捨てることも含めた処分の方法を考えなければならないのです。

とはいえ私たちライフオーガナイザー®は簡単に「捨てましょう!」とは言いません。なぜ、捨てられないのか?どんな理由があるのか?何に執着しているのか?捨てられない理由は千差万別、皆さん違います。

今現在使っていないのに捨てられない理由で多いのが

*いつか使うかも(着るかも)しれない。

*何かに使えるかも、再利用できるかも。

*もったいない(まだ壊れてない、高かったのに)。

なんてところでしょうか。

今は使っていないものに関しては、「これから先のご自身の生活の中で本当に使う時がありますか?」「お直し(リメイク)したりしてまで使いますか?」「どうしても残しておきたい思い出の品ですか?」などの質問をすると

そこまでじゃないかも、と意外とあっさりと手放されるお客様も多いものです。

 

もちろん、捨てること手放すこと=片づけることではありません。

今使ってないからと、大切な物、大好きな物、そばに置いておいたら自分の気持ちが上がる物を無理に処分しましょう、なんてことは言いません。

もちろん今現在使ってる物に関しても、お客様が満足して使われている物ならば古い物でもちょっと壊れていても、捨てて新しくすれば?なんてことも言いません。

 

ただ、考えていただきたいのは大量にある物の量が、本当にご自身にとって適量なのか?ということです。

 

漠然とした理由でとってある物にはルールを

なんとなくたまっていってしまうものに、紙袋、ビニール袋などがあります。

エコバッグを持ち歩く人が増え、スーパーによってはレジ袋は有料になって、以前ほどスーパーの袋が増えて困るというお宅は少なくなっているかもしれません。

でも、ちょっと外に買い物に出れば、包装したお菓子を紙袋に入れさらにビニール袋に入れてくれるお店も。

きれいな包装紙や紙袋は捨てるに忍びなくて、何かに使えるかも?よそのお宅に何かお届けするときに便利かも?なんてぼんやりした理由でとっておいて、それがいつの間にか大量に!なんてことになっていませんか?

 

そんなときはちょっと立ち止まって考えてみてください。

*この紙袋(ビニール袋)は今までどんな時に使っていたかな?

*ひと月に何枚くらい使ってるだろう?

*もしこれが1枚も無くてすごく困ることってあるだろうか?

 

我が家で考えてみました(紙袋の場合)

*雑紙を資源ごみに出すときにまとめる袋として使ってる(2週に1枚)。

*子どもにお菓子を持たせる時に使う(週にに1~2枚)

*紙ごみはひもでくくって出してもOK。子どものお持たせはビニール袋でも構わない。

って考えると、月に2~3枚もあれば事足りてしまいます。半年分としても20枚くらいのストックがあれば充分かなと(その間に新しい紙袋も入ってくると考えて)

で、我が家の紙袋ストックはお菓子が入ってくるくらいの大きさの紙袋ひとつに入る分だけ、と決めてそこから溢れるようなら古い物から処分。

これが我が家のルールです。これを決めてから、紙袋を無駄にとっておくこともなくなり、その分のスペースも空いて、大量の紙袋を溜めてはうんざりしていた昔の自分に比べたら気持ちもスッキリ。

 

自分にとっての適量を考える

これは小さな小さな1例ですが、うちの中の物はそんな小さなことの積み重ねです。

自分が持っていられる管理できる物の適量ってどのくらい?ってことを意識して考えてみると、意外とたくさんなくても何とかなる物は多いのです。

上にあげたのはあくまでも我が家の例で、いやいや紙袋バンバン使うわ!月に10枚無いと足りないわ!って方は自分が必要とする枚数をストックしていただいていいんですよ。それがあなたの最適な量なんです。

 

そして私は自分の趣味の物(ハンドメイドの材料とか)は、今使って無くてもいつか使うかも!と、なかなか手放せません。小さな布きれ1枚も大事に取っておきたい方です。

自分だけのハンドメイドコーナーを作って、そこに大好きな手芸の材料が並んでいるのを見ていると、すぐには作れないけどあれもやりたいこれも作りたいと想像してるだけでも楽しいんです。

手芸コーナー

小さなボタン一つでも今の私には大事で捨てられない物。たくさんあることで思い立った時にすぐ作り始められる安心感。それが今の私にとって最適な量なんでしょうね。でも将来もっと年取った時にもうお裁縫もやりたくないなー、ってなったら手放すときが来るかも。

 

大事なのは、不必要な物をたくさん溜めこんで物に圧迫されて息苦しさを感じて暮らすより、今自分の好きな物自分に必要な物に囲まれてご機嫌で暮らせること。

多すぎる物の管理に時間をとられて好きな事が出来なくなるようでは本末転倒。

みなさんも何が大切で自分に最適な量はどのくらいなのかを見直してみませんか?

 

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かわかみさちこ

かわかみさちこ

藍プランニング株式会社の片づけ・整理収納担当、かわかみさちこです。アメリカで生まれた片づけの手法ライフオーガナイズ®の考え方を元に、暮らしを楽にする仕組み作りを考えます。暮らしに役立つ片づけのヒントや収納、大好きなインテリアのこと、アトリエアイでのワークショップなどもご紹介しています。
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