家族といえど、心地いいと感じる空間はみんな違うんです。人間だもの。

去年の4月から、キッチン編、水回り編、親子講座、クローゼット編、そして昨日のリビング編と全5回にわたり開催させていただきました、「おかたづけCafe」。1年を通して、うちの中の片づけのヒントを見つけてもらえればと始めて、たくさんの方にご参加いただきました。

毎回、講師の湘南ライフデザイン下村さんの熱い語りに、カフェでのんびりとお茶しながら―というより、みなさん真剣にお悩みをシェアしあう様子に、私自身もとても勉強になり、また得るものも本当にたくさんありました。

アトリエアイの「おかたづけCafe」にご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。

片づけ、Cafe

 

心地いいと感じる空間はひとりひとり違う

さて、昨日のリビング編でも話題に上ったのは、片づいてると感じる状態は家族でもそれぞれ違うよね、ということ。

ご主人と奥様、子ども達、それぞれ心地いいと感じる部屋の様子は皆さん違います。それでいいんです。だって家族と言えどみんな1人1人違う人間なんですから。

でも、同じ家の中で暮らしている以上、自分のことだけを押し付けるわけにはいきません。

 

ホテルの一室のような、住宅展示場のモデルハウスのような、部屋の中に生活の匂いのする物は何も見えない状態が気持ちいいと思う人。

しまいこんだら忘れちゃう!少しばかり雑然としていても、どこに何があるか一目でわかった方が楽!と感じる人。

物のしまい方一つをとっても、細かく分類されている場所に1つずつ戻せる人。大雑把な分類でガサッとひとつのカゴに入れるくらいがいい人。

みんな違います。得意な事もそれぞれ違うんです。

 

ライフオーガナイズの考え方の中に、利き脳というものがあります。

脳には左脳と右脳があり、それぞれ得意とすることが違います。

左脳は文字や数字を認識したり、物事を論理的に考えたり分析したり、計画性や規則性があり、ルーテインワークが得意だったりします。

右脳は、直感的で、色や音、図形、空間認知力に優れ、創造力やイメージ力が強いのも特色です。

 

この左脳と右脳のどちらが強いかで、得意な事が違ってきます。

 

例えば、書類の収納の仕方で考えてみましょう。

仕事の書類、学校の書類、家庭の書類、それぞれをファイリングするときに

同じ色同じ形のファイルに入れて表紙や背表紙にそれぞれ文字でラべリングする、のを得意とするのは左脳傾向の強い人が多いようです。左脳の強い人はラベルの文字を文字としてきちんと認識するので、それを読んで、「これは仕事のファイルだな」と瞬時にわかります。

でも右脳が強い人は、ラべリングしてもそれを文字としては認識しません。見てもきちんと読まないんです。読もう!と意識しないと情報として入ってこないんです。それよりも、ファイルの色やデザインを変えたり、ラべリングするときも絵や図形で書いた方がわかりやすいようです。

 

もちろん、後天的な環境の違いなどで、左脳右脳の特徴も一概には言えないのですが、

家族の中で、細かく仕切った収納が好きなご主人と、なんでもカゴにポイポイっと入れちゃうのが好きな奥様がいたら、お互いに利き脳が違うのかも?と疑ってみてください。

そして、左脳の強い人は右脳の大雑把さが許せなかったり、右脳の強い人は左脳の細かい仕分けを強要されるとストレスに感じてしまいます。

 

自分一人のスペースならば、自分の楽な、心地いいと感じる方法で片づければいいことですが、家族みんなで過ごすリビングなどにはそれぞれの価値観にすり合わせたルールが必要になってくるんですね。

 

出来ない自分が悪いんじゃない。

ご夫婦で、特にご主人が左脳傾向が強く割ときちっと片づけが出来る人で、奥様が右脳傾向の方は、「何で私はきちんと片づけが出来ないんだろう。」とご自分を責めてしまい、「自分はダメな人間なんだ。」と自己否定してしまうことも。

ご主人のルールに合わせようとするあまりに、苦手な事を頑張ってやろうとすることがストレスになってしまうのです。これは逆もまた然りなのですが、どちらか一方のルールだけに合わせて片方が頑張りすぎてしまっているのです。それでは苦しいだけで長続きもしませんよね。

出来ない自分を責めて、子どもにあたったり、家族にイライラをぶつけたり、という事にもなりかねません。

最近はストレングスファインダーなど、自分の弱点を克服することに努力するのではなく、自分の得意な事、強みをさらに磨こうという考えもあちこちで聞こえてきます。片づけだけでなく、家事全般でも得意不得意があって当然。すべてを完璧にしようとするのではなく、自分の得意な事はさらにスキルを磨き、苦手とすることを手放す勇気も必要なのではないでしょうか?

 

とはいえ、家事は毎日のこと。やらないこともよその人に頼むこともなかなか難しいのが現実ですよね。ならば少しでもラクに楽しくできる仕組みを作りましょうよ!というのがライフオーガナイズの考え方でもあるのです。

1人1人が楽しく毎日を過ごせる、家族がみんなご機嫌でいられる仕組み作り、一緒に考えてみませんか?

 

家族で自分の心地いいを考えてみる。

大事なのはお互いへの思いやりと譲歩。

ご夫婦で、親子で、それぞれの理想とする暮らし、心地いい空間て何?と一度話し合ってみませんか?

こんな家だったら、こんな部屋だったら、リビングはどんな状態になってたら気持ちいい?

「部屋の中が汚い!ちゃんと片づけて!何やってんだよ!」と責める一方になってはいませんか?

意外とみんな、どう感じているかを言葉にして伝えたことがないのかも?家事や片づけのこと話し合ったことがないかも?そして自分が何が苦手なのか考えたことがないのかも。

 

お互いの得意不得意がわかったら、それぞれで補い合えることも見えてくるかもしれません。

 

出来ない事を責めるのではなく、まずはお互いの苦手なことを認める事。それから出来ることを探していく事が大切なプロセスなのかもしれませんね。

 

ちなみに私の利き脳は左右脳。(ライフオーガナイズでは利き脳をインプットとアウトプットで4種類に分けます。右右、左左、右左、左右。)右脳傾向が強い左右脳です。で、細かい仕分けが苦手で、しまいこんじゃうとすぐに忘れてしまいます。見えていることが自分には大事なんです。

ラべリング

で、わが家のキッチンの調味料入れ。作り付けの調味料入れの引き出しにしまっちゃうとすぐに忘れてしまうので、見えるところに手作りの棚を作って並べてあります。もともと料理はそんなに得意ではないので、いろんな調味料を買い込んでも使い切れずに捨てることに。ならば必要最小限のものだけを自分の好きなテイストで並べようと、こんな風にラべリングしていますが、文字としては認識していません。デザインとしてパッと見て、判別してるんですねー。左右脳の人はマイルールの人、とよく言われます。自分が納得できるルールがないと動けなかったりします。

わが家もまだ全部はきちんと片づいていない状態。家族の様子を見ながら自分の納得のいくルールを探している途中です。でもトライ&エラーを繰り返しながら少しずつでも確実に、家の中が整ってきているのを感じます。

 

仕事が 忙しくなると、あっという間に部屋の中が荒れちゃいますけどねー(^_^;)

でもちょっと心と時間に余裕が出来たときに、少しずつまたリカバリ。仕事休みの今日は上の写真の、キッチンの調味料置き場を整え直し、その横にコーヒーコーナーとお気に入りのグラスコーナーを。自分の好きなテイストのインテリアや雑貨を取り入れて、庭のユーカリとオリーブの枝を飾ったりとお気に入りのコーナーが出来て1人でニヤニヤ。ほんのちょっとのことだけど、ここだけはきれいを保てるようにガンバロー(^O^)/と、片づけへのモチベーションも上がるってもんです。

コーヒーコーナー

 

最初は小さな場所からでもいいんです。

一度に全部は大変だけど、お家の中の一部から、自分の得意を見つけて片づけ始めてみませんか?今なら無料相談も承っております。

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かわかみさちこ

かわかみさちこ

藍プランニング株式会社の片づけ・整理収納担当、かわかみさちこです。アメリカで生まれた片づけの手法ライフオーガナイズ®の考え方を元に、暮らしを楽にする仕組み作りを考えます。暮らしに役立つ片づけのヒントや収納、大好きなインテリアのこと、アトリエアイでのワークショップなどもご紹介しています。
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